クリスマス贈り物
クリスマスに贈り物を贈るという習慣の歴史は非常に古く、何と古代ローマ時代には、クリスマスシーズンに贈り物を交わしていたそうです。日本ではクリスマスは宗教的なものから離れて、年末の大イベントとなっており、大切な人に心をこめたプレゼントを探すことも大きな楽しみとなっています。
クリスマス贈り物はいくらぐらいの予算で、何を贈るのかということは皆、非常に頭を悩ませるところでしょう。予算的には恋人同士はともかく、友人同士なら5000円程度が主流のようです。贈って喜ばれるものは女性は、やはりアクセサリー、男性ならばネクタイや小物類が多いようです。
クリスマスプレゼントに贈って喜ばれる物というと、恋人同士に限定して考えるなら、女性ならばブランドのアクセサリーや花、男性ならばネクタイ、財布などの小物類や、かなり値が張りますがブランドの時計などとなっています。予算は恋人同士なのでそこはかなり皆さん頑張っているようです。
プレゼントには贈るとまずい物と言うのはあるのか、というと、実はそれ程ありません。ただ、よく知っている相手ならいいのですが、余り親しくない相手に香水や化粧品を贈るのはちょっと難しいかもしれません。せっかく贈っても趣味に合わなかったということもあるからです。
クリスマスプレゼントは金額ではありません。確かにチープな品よりも高価な品のほうが贈る方も、もらう方も見栄えがいいでしょう。しかしクリスマスプレゼントの本来の意味は金額ではなく心なのではないでしょうか、本当に相手のことを思って贈るプレゼントこそ真のクリスマスプレゼントと言えるのです。
クリスマスプレゼントで思い浮かべるのがO・ヘンリーの「賢者の贈り物」という名作でしょう。この小説は本当の贈り物とは、相手のことを想って心をこめて贈るもので、お金ではないと言うことを教えてくれます。クリスマスがイベント化してしまっている現代の日本でも、原点に立ち返って考えてみる時が来ているのかもしれません。
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